症例:術後の神経痛や神経麻痺の治療

術後といっても癌切除の手術から親知らずの手術まで様々あります。

今回、症例としてあげるのは親知らず抜歯手術後の舌の神経麻痺の治療についてです。

患者さんは親知らずの生え方が特異で通常の抜歯ができず専門病院で手術をされました。

術後、舌の感覚麻痺(味を感じない)と運動障害が残ってしまいました。主治医からは「そのうち治る」と言われ様子をみることに。

ただやっぱり飲食をする上で気になるので当院を受診。

症状を診てみると舌の動きが悪い影響で顎関節から後頭部まで著明なこりとむくみが出ていました。抜歯手術の影響のむくみもありますがそれにしても著明なむくみが出ていました。

舌に関わる神経はいろいろありますが味覚に関する神経は舌咽神経が司っています。舌咽神経の通り道は顎関節の近く、下顎のあたりです。問診しているうちに抜歯したのも下顎の奥歯のようでオペ前に神経麻痺の可能性に主治医は言及していたようです。結局、麻酔か手術の影響で神経麻痺が残ってしまったようです。

治療の方は主に患部周囲に0番鍼で置鍼。経絡は胃経、肺経、腎経で反応のあるツボに刺鍼。1週間に1回、4回を1クールとして治療することとしました。しかし3回目で8割程度感覚が戻ったと自覚。病院の検査でもほぼ戻っているという結果が出て患者さんご本人も一安心。4回の治療を必要とせずこの症状の治療は終了となりました。

予後良好となった一番の要因は神経麻痺となりすぐ来院いただいたこと。もしかして「そのうち治る」と様子をみて何か月かあとに来院されていたら難治性のものになっていたかもしれません。

どんな症状でも早く治療を始めることが大事です。

それと患者さんとの信頼関係は大事だとつくづく感じました。

気になることがあればまずご相談ください!


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